Copyright JC ASSET PARTNERS

“利回り年7% 5年間保証” に注意!

 

 

マレーシアで“利回り7% 5年間保証”という物件をときどき見かけます。

 

私も最初見た時は、5年間7%利回りなら、35%が戻ってきているわけだから、買った価格で売れても35%利益出るので、魅力的な案件に思えました。

 

 

現地の不動産業界の人たちに聞くと、これはよくある販売手法で、最初から35%高く販売してるだけとのこと。。。しかも、多くが内装・家具付きで、その内装・家具が安っぽくセンスもない。

 

つまり、自分で最初に多く払って、5年間かけて自分に返すということではありませんか?

 

もう1つよく考えないといけないことがあります。

 

私は、投資で大切なことは“売却(利益確定)”だと思いますが、この5年間の利回り保証がなくなったこの物件を次に誰が買うのでしょうか?

 

 

購入者は35%も相場より高く買ったとは思っていませんので、購入価格よりさらに30%ほど値上げして売却しようとします。

 

しかも、多くが同じ考え方で購入しているため、5年間保証が終わった物件が同じタイミングで市場に一気に出ますので、売却成立が困難になるのは容易に想像できます。

 

 

建ってから5年も経っていますので、次の買い手は、普通であれば、物件がしっかりメンテナンスをされているのかどうか、サービスはどうか、住人はどんな人か、利回りはいくらが妥当か、等の情報を自分が購入した後、次に買う人はいくらで買うだろうか、十分検討できる環境です。

 

 

もし、すぐ売却できなければ、売却できるまでの間、月々のローンと管理費を払いながら、保有し続けるしかありません。

私はこのような手法で販売されているもの全てが失敗するとは思いません。

もしかすると、中には成功する案件もあるかもしれません。

 

また、この利回り保証期間が終了後、これまで分からなかった管理コストが、はじめて明らかになり、非常に高いことが多いです。転売の際も値上がりもあまりしておらず、失敗例としてよく耳にします。

 

ここで申し上げたいのは“年7% 5年間保証”というのは、単なる販売手法の1つで、家賃保証されていない物件と同じような目線でしっかり検討された方が良いということです。

 


>>次ページ "すべて”をイスカンダル計画に賭けない


 

Copyright JC ASSET PARTNERS