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プリビルド(新築)物件 VS 完成物件(2)
 

 

同じ地区に、10年前に完成した中古物件と、3年後にできる新しい物件があるとします。

 

新しい物件は、10年前に完成した中古物件よりも、当然新築なので綺麗だし、最新のデザインと設備を使っているはずです。

しかし、購入価格は、中古物件の価格(今流通している価格)よりも、20-30%高い値段がついています。

 

ということは、

 

プリビルド(新築)物件は中古物件よりも早く値上がりし、賃貸に出した時に、中古物件よりも20-30%以上高く貸し出せた時に、中古物件以上の投資リターンになったということになります。

 

 

賃貸需要のコラムでも説明しましたが、駐在員には家賃予算があります。

果たして4000リンギの家賃予算の人たちの中から、25%高い賃貸価格の5000リンギの部屋を何人が借りようとしてくれるでしょうか。

 

駐在員の人の多くは数年で母国に帰り、その一時的な住居として、借りてくれているわけです。母国には自分の家があり、月々その住宅ローンを払っているかもしれません。

 

「新築はこんなに綺麗でおしゃれ、中古の物件なんて取得したくない」 

 

という意見をたまに耳にしますが、自分が住むマイホームを買われるならわかります。

 

我々投資家は数字であり、運用実績を高めないといけませんので、綺麗だとか、素敵といった感情論をはさむと判断が鈍ってしまいます。

 

もし、プリビルド(新築)物件も、中古物件も同じく年間10%値上がりし、賃貸利回りも同じく6%だったら投資リターンは同じではありませんか?

 

中古物件は、実物・賃貸需要・売買需要を確認してから購入していますので、未知なる賃貸需要と値上がりにかけたプリビルド物件と比較してリスクが低いはずです。

 

私は、プリビルド(新築)物件がダメだと申し上げたいのではなく、周辺建物が実際と異なるCG画像や映像、そしてデザインや綺麗さに踊らされることなく、リスクと投資リターンにもっとフォーカスできる中古物件のほうが、失敗が少ないのではないでしょうか、ということです。

 

しかも、心踊らされているおしゃれで、優雅な空間、最新のファシリティも5年後に売却する際、中古物件リストの中に入り、売買されます。

 

私は購入以上に、5年後、10年後、しっかり売れることに注意を向けています。

 

ちなみに私はプリビルド(新築)物件と中古物件を約半数ずつ保有しています。

 

ここまで書いてプリビルド(新築)物件を保有していることに意外に思われるかもしれませんが、それには理由があります。

 

需要があるのに、そこに良い投資物件がなく、やっと条件が合いそうなプリビルド(新築)物件がでできた、というものです。

 

賃貸価格が駐在員の賃貸予算に入り、入居者の通勤や生活範囲も適合している、ロケーションとしても価値がある、様々な要素を考え、電卓をたたき、決めたものです。


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