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マレーシアの医療
 
はじめに

マレーシアでは、2020年までに先進国入りをするという
2020年ビジョンに基づき政策が行われていますが、
付加価値の高い産業を核とする経済構造への転換を
を目指した「第10次マレーシア計画2011~ 2015年」
では、経済分野のひとつとして民間医療が挙げられ、
メディカルツーリズム振興と、毎年100万人の外国人受け入れ、
高度医療機器の設置などを通じて、成長産業として育成することが
示されています。

シンガポールに近いジョホール州では、イスカンダル計画のもと
ヘルスケアと教育分野で大規模な開発計画が進んでいます。


マレーシアの医療機関は大変充実しており,大きな私立病院であれば
設備も十分に整っているので特に問題なく受診できます。
ほとんどの医師は英語を話し,日本人スタッフや日本語での診療が可能な
医師が勤務している私立病院もあります。
このような医療機関は国公立病院と比べて一般に高額なので,
民間の保険に入ることをお勧めします。
 

国公立病院と私立総合病院の相違点
 
国公立系

●国立病院であるジェネラル・ホスピタル(GH)は各都市にあり
公的保険制度の無いこの国の人々を安価な診療費で診察治療
 
●一般的な庶民を診察する医療機関である為混雑しており
長時間待たされることも多い
 
●最先端の高額医療機器と国費留学の医師を
豊富に揃えて最高度の医療を行っているのも国公立病院、例えば
マラヤ大学やマレーシア民族大学などの医学部病院やJN(国立心臓医学研究所)が
あるが、とにかく待たされる。
 
 
 
私立総合病院
 
●アジア諸国、中近東等からのメディカル・ツアーの受け入れも活発
 
 ●医療費は国公立と比べると安くはない
 
●手術、入院時はデポジットが必要
 
●4人病室、2人病室、個室、エグゼクティブルーム、スイートルーム
 
●高級ホテルなみの病室もある
サービス内容と料金表とを見て病室を選択することとなる

 
コロンビアアジア病院 KPJ病院

 


かかり易い病気・怪我
 
(1)急性胃腸炎
 
 細菌・ウイルスによるものが多く,腹痛・下痢(時により発熱や嘔吐)
といった症状がでる。
原因となる細菌・ウイルスによっても発生する時間や症状が異なる。
脱水にならないようにスポーツドリンクやお茶などで水分補給をすること
により数日で回復することが多いが,血便,下痢の続く場合や幼児や体力
のない人は,点滴・抗生剤治療・検査が必要な場合もあるので医療機関を受診すること。
 
(2)デング熱
 
 蚊(ネッタイシマカ。日中に活動する)に媒介されるウイルス性感染症。
都市部でも多く発生しており,蚊が発生しやすい雨季に患者も増加。
通常蚊にさされて5日前後で高熱・頭痛(眼の奥が痛むことがある)・関節痛・筋肉痛
・食欲の減退といった症状が突発。治療薬・ワクチンがないため,安静と対症療法のみとなる。
時に,デング出血熱に移行し死亡する人もいる。
発熱3日目に血液検査を受けて,診断の確定と出血傾向の有無を確認するのがよい。
網戸,長袖,長ズボン,虫除けスプレー,蚊取り線香などを使い,蚊にさされないように
防御する事が一番重要。
 
(3)マラリア
 
 都市部で感染することはまずないが,半島内陸部,
特に森林地帯では現在も発生している。マラリア原虫に感染している蚊
(ハマダラカ。夜間に活動する)に刺されることで感染。
マラリアにもいくつかの種類がありますが,その中でも悪性度が高い
熱帯熱マラリアについて述べると,潜伏期間(感染しているが症状がまだ出ていない期間)
が約1~2週間(ほとんどが1ヶ月以内に症状が出る)あり,突然の高熱が出る。
治療はメフロキン,アーテスネイトなどの抗マラリア薬を使用。
治療開始が遅れると脳や腎臓への影響が出てしまい,死亡する危険性もある。
通常の観光旅行や都市部での滞在では感染の危険性はまずないが,トレッキングツアーや
エコツアーなどの自然と触れ合うタイプの旅行の場合には虫除け対策をしっかりと実施すること。
 
(4)その他の感染症
 
 腸チフス(チフス菌がついた飲食物から感染。発熱だけが症状のこともある),
A型肝炎・B型肝炎といった病気も東南アジアでは一般的に見られている。
A型肝炎は食べ物からB型肝炎は血液・体液から感染しますが,いずれも倦怠感・発熱・黄疸
(目の白い部分が黄色くなります:いわゆる黄疸)といった症状が出る。
腸チフス・A・B型肝炎については,予防接種があるので長期滞在される場合は,
接種しておいたほうがベター。
(マレーシアのプライベート病院・クリニックなどで接種できます。)


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